火の性質(丙・丁)
今回は火の性質を説明します。
五行の相生、相剋の関係で言いますと、火は土を生み、金を剋し、水に剋され、木から与えられる、という関係になります。
季節は『夏』で、方角は『南』、色は『赤』十二支は『巳』と『午』になります。
夏は草木が最も生い茂る時期で、また火は燃え盛るエネルギーの象徴でもあるので、活発、エネルギッシュ、好奇心旺盛、派手、華やかなどの意味もありますし、実際に熱血漢、情熱的な方も多いですね。
五臓六腑では『心臓』の働きを表します。
心臓は全身に血液を送る重要な役割がありますが、この心臓の機能が弱まり全身の隅々に血液が行き届かないと、血液が届かない部分は壊死してしまいます。
これは人も同じで、全身にエネルギーが上手く伝えられないと、気力がなくなり何をする気も起らない状態になってしまいます。
火は『炎上』を意味しますので、火の意味では『熱い』、『輝く』、『明るい』、などの意味もありますし、上に昇るという意味から『上昇』などの意味もありますね。
火の陽干は『丙』で、これは太陽を意味します。
丙は陽の極まった状態で、とにかく情熱的というか、熱血漢というか熱い方が多い気がします。また表面上は大人しそうに見える方でも、行動は意外と大胆なことをやってのける、という方も多くみられます。
どちらかというと本能的で、インスピレーションが強い方も多く、閃きや直感力も鋭いですし、積極性もあり明るい方も多いので、周りに人が集まる傾向がありますね。
但し、それだけ強さがある方なので、人の意見を聞かなかったり、自分勝手に物事を進めたりする傾向もあるので、会社などで丙の人が部下になったりすると手を焼くことも考えられますね (@_@;)
日干が丙の方で有名な方は、志村けんさんやとんねるずの木梨憲武さんなどがそうですね。何となくハチャメチャなイメージですが、人が周りに集まるという点では、わかる気もしますね。
因みに私は、ONE PIECEの主人公のルフィも『日干が丙』だと思っています (;^ω^)
火の陰干は『丁』で、こちらは人工の火で炎や蝋燭の火などを意味します。
丙は燃え盛る太陽でエネルギーも半端ないぐらい強いのですが、丁は燃える火ですから火のイメージで瞬間的にカッとなったりもしますが、急に冷めたりすることもあったりします。
小さな火でも燃え広がれば大火となりますので、話をしていて熱くなってくると、エスカレートしてくる方も多いですね。
また礼儀正しい人が多く、礼節を重んじるところがあり丁寧な方も多いのですが、礼節を疎かにすると、攻撃的になったりするのも丁の方の特徴ですね。
特に自分が正しいと思っている事を、やらない人に対して何故やらないのか?を突き詰めたりする傾向もありますし、昨今のSNSなどの行き過ぎるコメントなどは、丁の正義感の強さが影響しているのではないかな~?とか考えたりしてしまいますね (~_~;)
『丁』の方で有名な方は、故尾崎豊さんですね。私尾崎豊さんは大好きなミュージシャンの1人で、あの繊細で独特な歌詞は丁のイメージだと思っています。
特にファーストアルバムの収録曲『僕が僕であるために』の歌詞、『僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない、正しいものが何なのか?それがこの胸に解るまで…』の部分が、正に丁の方の考え方だと思いますね。
※尾崎豊さんは偏官という星も持っていますので、余計に正しい事に拘っている傾向もありますね。
この歌って18歳の時に発表してるんですよね?私が18歳の時って、な~んも考えずに生きていましたよ、ホントに… (^▽^;)