命式の判断 ⑥
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今回も格局の判断をしていきます。
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
でしたが、前回ではこの命式は格局が従旺格にはならず、身強の内格になるという事を確認しました。
この命式がもし従旺格(比劫を強めることが良いとする命式の事)だとすれば、比劫星と印星が喜神になるのですが、この命式は『身強の内格』ですので、比劫星を弱める星(食傷、財星、官星)が喜神となります。
命式を観ると、喜神となる星は官星の火『丁』が1つありますので、これがこの方にとっての頼れる星という事になりますね。
それでは命式の各五行を1つづつ観ていき、この方の特徴を確認していきます。
まず日干ですが、これは庚で金の陽干になります。
庚の特徴はバッサリとした性格で、どちらかといえばウジウジとした気持ちがなく、開拓者のように、失敗を恐れず突き進む、という傾向がみられます。
また1度手に入れた評価や名誉などをあっさりと手放したりする、つまり執着が無いというか執着しない方も多い気がします。
次に比劫を観てみます。この命式では1番の強さがありますので、自我が強く自分を主張する傾向があり、また積極的で行動力もありそうです。
精神面も結構強い方だと考えられます。
そしてこの比劫星は比肩の庚に対して、時干にある辛は劫財という星なので、忌神の劫財の特徴として、自我の強さや我ままな傾向があり、他人からの指図を嫌うような傾向がありますね。
また自我が出やすいという事は、周りから孤立をしてしまうという事も考えられるので、場合によっては精神的に不安定になってしまうという事も考えられます。
他には父親との関係性もあまり良くないとか、兄弟や友人との関りも少ない、兄弟とはあまり仲が良くないとか、友人が少ないなどという解釈もできます。
恋愛面では男女ともに自己主張が強く、相手の意見を聞かないという方も多いので、相手の方が同じようなタイプの方だと、互いに譲らずに衝突が多くなるという事も考えられます。
次回は他の五行を観て、この命式の特徴を更に確認していきますね。(*^-^*)