命式の判断 ⑤
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前回は各五行の強さを確認しましたが、今回は格局の判断をしていきたいと思います。
前回までの命式例で、
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
というようになりました。
次に命式が身強なのか、身弱なのかを確認していきます。
上の数字を観ると、1番強い(数字が大きい)のは、2干2支があり、月令もあるので比劫の金という事が分かると思います。
そしてその比劫の金を強める土も1干0支あり、逆に比劫を弱める食傷の水、財星の木、官星の火を観ると、官星の火のみが1干1支ですので、明らかに自分自身を強める星が多く、この命式は身強(自分自身を強める星が多い命式)という事が分かりますね。(-ω-)/
※逆に身弱は自分自身を弱める星が強い命式の事ですね。
次は内格か従格かを確認します。
内格とは命式内のバランスを取ることを良しとするもので、身強(比劫や印星が強い)であれば、それらを弱める星が喜神となり、身弱(比劫や印星が弱く、それらを弱める星が強い)であれば、比劫を強める星が喜神となる、というものです。
先ほどの命式に戻りますが、
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
上記では比劫が1番強く、比劫を強める印星もあって、比劫を弱める五行は官星のみで1干1支ですので、この命式は身強になるのですが、この命式が従格になるかどうかを見極めていきます。
1番強い五行が比劫ですので、この命式が従旺格(比劫が1番強く、それに従う命式の事)になるかどうかの確認ですが、比劫を弱める星が官星しかないので、十分に従旺格になりうる命式に見えますが、この命式は従旺格になりません。
それは、日干が陽干の場合は、官星が1干1支あると従旺格にはならない、という決まりがある為です。
という事で、この命式は比劫が1番強いのですが、格局は身強の内格になり、そうなると喜神は比劫星を弱める食傷星、財星、官星となり、忌神は比劫星と印星という事になります。
こうして説明しをしていても思うのですが、やっぱりややこしいですね。
次回も格局の説明をしていきますね。(^_^;)