命式の判断 ⑩
ご訪問いただきありがとうございます。
今回も命式の特徴を観ていきます。
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
でした。
今までは比劫、食傷、財星、官星の有無と喜忌を確認して、この命式の特徴を確認してきましたが、今回は印星を観ていきたいと思います。
この命式の方は印星(忌神印綬)の己が月干にあるので、印星の強さはそれほどではないものの、やはり影響はそれなりにあるように感じます。
印星の特徴は学問の星、または知性の星といわれるように、頭の良さや聡明さ、要領の良さがあるので、上手く周りの人たちを使って研究などを進める学者肌のような方がイメージ出来ますね。
また名誉を意味しますので、研究の成果を発表しそれが評価され表彰されたり、続けていた活動が高評価を得るなどの傾向がみられます。
その他には母親を意味しますので、喜神であれば母親との関係は良好で、協力的であると考えられますが、忌神ですと母親からの軋轢が強いとか、過剰に干渉してくるとか、逆に全く母親らしくなく、家事や育児をしないとか、逆に母親が働きすぎて忙しく、子供に全く構ってくれないなどの事が考えられますね。
この命式の方は印星は忌神ですが強さはそれほどでもないので、忌神印星だから頭の良さは余りない、などとは考えませんし、要領が悪いというほどでもありません。
※多少の要領の悪さはあるかもしれませんが、相手を不快にするという程度でもないですね。
また母親との関係はそれほど悪いということは無いと思いますが、それでも多少なり母親との関係が希薄とか、干渉しすぎるとかの傾向はあるかもしれないですね。(=_=)
命式の判断 ⑨
ご訪問いただきありがとうございます。
今回も命式についての判断をしていきます。
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
でしたね。
今回は官星を観ていきます。
この命式で官星は火で年干に『丁』があり、地支では『巳』に火がありますので、1干1支の官星がある事が分かります。
官星の特徴は自分自身を律する星で、正義感があり不正を嫌う、真面目で努力家、几帳面で忍耐力があり、自制心の強い方が多いですね。
また仕事などは地道でコツコツと進めていく傾向があり、言われたことをきっちりこなすタイプで、責任感もあり信頼のおける方も多いですね。
この命式の方は正官が喜神なので、正義感も強く几帳面で真面目な傾向、依頼を受けたことや言われたことをコツコツとやりきる努力家な方だと考えられます。
少し固い感じがしなくもないですし、面白みは余りないかもしれないですが、仕事においては信頼のおける方なのではないでしょうか?(´・ω・)
次回もこの命式の特徴を判断していきます。
命式の判断 ⑧
ご訪問いただきありがとうございます。
今回も命式の判断をしていきます。
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
ですね。
今回は財星を観てみます。
この命式の方は喜神である財星が0干0支なので、財星の特徴である社交的な部分が無く、やはりどちらかといえば消極的、引っ込み思案な傾向の方だと感じますね。
また財星は財を司りますので、行運の巡りにもよりますが、元々は財運の薄い方でそんなに裕福な家庭ではなかった可能性もあります。
男性の場合ですと、女性との関係や恋愛、結婚運を観る星ですので、喜神でこの星が無いと中々良い出会いが無いとか、結婚願望があっても結婚までには至らないとか、積極的になれない傾向がありますので、気を付けないといけないですよね。
ただし、こういった命式は財星が巡る運気の時には、財運が良くなる傾向だったりしますので、命式が悪いから良くない人生だ、という事はありませんので…(^^;)
他には喜神である財星がないので、父親の縁も薄い方なのかもしれません。
これらはあくまでも命式のみの特徴の判断ですので、5年ごとに巡る大運と毎年巡る歳運(年運)で、特徴が変わりますのでご注意ください。
元々の命式に食傷や財星が無くても、小さいころに食傷や財星が巡り、よく話しをする子というイメージを持っていたのに、久しぶりに会ったら、大人しく控えめになっていて、かなりイメージが変わっていた、という事はありますからね。(;^ω^)
次回もこの命式の特徴を確認していきます。
命式の判断 ⑦
ご訪問いただきありがとうございます。
今回も命式内の五行を確認して、この命式の判断をしていきます。
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
でした。
比劫星が1番強く、自己主張の強い傾向のある方という事を確認しましたが、次に食傷星を観てみますと、こちらは0干0支で1つも無いことが分かります。
食傷星の特徴は、話し好き、表現する事、有名になりたい、目立ちたいなど、または他人に対しての奉仕心、他人の役に立ちたい、誰かのために何かをしたい、という気持ちがあり、食神は基本的にはおっとりした優しい性格、傷官はどちらかといえばクールで鋭さがあるタイプ、という特徴があります。
この命式の方はその食傷星がありませんので、どちらかといえば自分を表現することを余りされない方、つまり控えめというか出しゃばる事がなく、どちらかといえば物静かな感じのするイメージがあります。
前回の説明では、比劫が強く自己主張をする傾向、積極的で行動力がある、と言いましたが、それなのに控えめで物静かってどういう事?と思われますよね。(。´・ω・)?
これは積極的、行動的な感情を内に秘めている、という事になります。
一見大人しそうで控えめに見える方だとしても、実は心の中では自分のやりたい事に対して、闘志がメラメラと燃えている、という事が考えられますね。
また食傷星は恋愛や異性との関係を意味しますが、恋愛についても少し奥手な方のような気がします。
他には女性の場合ですと、子供を観る星ですので、子供さんが居られるとしたら、過保護になりやすかったりとか、子供とは縁が薄いという傾向もみられますね。
次回も命式の特徴を説明していきます。(/・ω・)/
命式の判断 ⑥
ご訪問いただきありがとうございます。
今回も格局の判断をしていきます。
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
でしたが、前回ではこの命式は格局が従旺格にはならず、身強の内格になるという事を確認しました。
この命式がもし従旺格(比劫を強めることが良いとする命式の事)だとすれば、比劫星と印星が喜神になるのですが、この命式は『身強の内格』ですので、比劫星を弱める星(食傷、財星、官星)が喜神となります。
命式を観ると、喜神となる星は官星の火『丁』が1つありますので、これがこの方にとっての頼れる星という事になりますね。
それでは命式の各五行を1つづつ観ていき、この方の特徴を確認していきます。
まず日干ですが、これは庚で金の陽干になります。
庚の特徴はバッサリとした性格で、どちらかといえばウジウジとした気持ちがなく、開拓者のように、失敗を恐れず突き進む、という傾向がみられます。
また1度手に入れた評価や名誉などをあっさりと手放したりする、つまり執着が無いというか執着しない方も多い気がします。
次に比劫を観てみます。この命式では1番の強さがありますので、自我が強く自分を主張する傾向があり、また積極的で行動力もありそうです。
精神面も結構強い方だと考えられます。
そしてこの比劫星は比肩の庚に対して、時干にある辛は劫財という星なので、忌神の劫財の特徴として、自我の強さや我ままな傾向があり、他人からの指図を嫌うような傾向がありますね。
また自我が出やすいという事は、周りから孤立をしてしまうという事も考えられるので、場合によっては精神的に不安定になってしまうという事も考えられます。
他には父親との関係性もあまり良くないとか、兄弟や友人との関りも少ない、兄弟とはあまり仲が良くないとか、友人が少ないなどという解釈もできます。
恋愛面では男女ともに自己主張が強く、相手の意見を聞かないという方も多いので、相手の方が同じようなタイプの方だと、互いに譲らずに衝突が多くなるという事も考えられます。
次回は他の五行を観て、この命式の特徴を更に確認していきますね。(*^-^*)
命式の判断 ⑤
ご訪問いただきありがとうございます。
前回は各五行の強さを確認しましたが、今回は格局の判断をしていきたいと思います。
前回までの命式例で、
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
この命式の五行の強さは
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
というようになりました。
次に命式が身強なのか、身弱なのかを確認していきます。
上の数字を観ると、1番強い(数字が大きい)のは、2干2支があり、月令もあるので比劫の金という事が分かると思います。
そしてその比劫の金を強める土も1干0支あり、逆に比劫を弱める食傷の水、財星の木、官星の火を観ると、官星の火のみが1干1支ですので、明らかに自分自身を強める星が多く、この命式は身強(自分自身を強める星が多い命式)という事が分かりますね。(-ω-)/
※逆に身弱は自分自身を弱める星が強い命式の事ですね。
次は内格か従格かを確認します。
内格とは命式内のバランスを取ることを良しとするもので、身強(比劫や印星が強い)であれば、それらを弱める星が喜神となり、身弱(比劫や印星が弱く、それらを弱める星が強い)であれば、比劫を強める星が喜神となる、というものです。
先ほどの命式に戻りますが、
比劫の金 2干2支 月令
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支
印星の土 1干0支
上記では比劫が1番強く、比劫を強める印星もあって、比劫を弱める五行は官星のみで1干1支ですので、この命式は身強になるのですが、この命式が従格になるかどうかを見極めていきます。
1番強い五行が比劫ですので、この命式が従旺格(比劫が1番強く、それに従う命式の事)になるかどうかの確認ですが、比劫を弱める星が官星しかないので、十分に従旺格になりうる命式に見えますが、この命式は従旺格になりません。
それは、日干が陽干の場合は、官星が1干1支あると従旺格にはならない、という決まりがある為です。
という事で、この命式は比劫が1番強いのですが、格局は身強の内格になり、そうなると喜神は比劫星を弱める食傷星、財星、官星となり、忌神は比劫星と印星という事になります。
こうして説明しをしていても思うのですが、やっぱりややこしいですね。
次回も格局の説明をしていきますね。(^_^;)
命式の判断 ④
ご訪問いただきありがとうございます。
今回は月令の有無を観ていきます。
これまで説明してきた命式例で観ていきますと、
天干 | 地支 | 月令 | |
---|---|---|---|
年 | 丁 | 巳 | |
月 | 己 | 酉 | 辛 |
日 | 庚 | 辰 | |
時 | 辛 | 酉 |
上記の命式での五行の強さは、
比劫の金は 2干2支
食傷の水は 0干0支
財星の木は 0干0支
官星の火は 1干1支
印星の土は 1干0支
という風に前回確認をしましたね。
次に月令がどの五行になるのかを確認します。
月令とは季節(春・夏・秋・冬・土用)にも五行があり、生まれた月の季節によって、その五行がさらに強められる、ということになります。
今回の命式は月支が酉で、酉は季節でいうと秋になります。そして酉に内包しているのが金で、酉は陰陽では陰になるので、月令は金の陰干の『辛』になります。
辛は五行で言うと金になるので、この命式での五行の強さを判断する材料としては、
比劫の金は 2干2支 月令
食傷の水は 0干0支
財星の木は 0干0支
官星の火は 1干1支
印星の土は 1干0支
という事が分かりますね。
この5つの五行を観ると、1番数が多いのは比劫の金で、2干2支とその五行を強める月令まであるので、金が1番強い五行だという事が判断できますね。
もしこの月支が巳で日支が申で『巳と申』が支合になり、月令が丙だったとしたら、この命式では
比劫の金 2干2支
食傷の水 0干0支
財星の木 0干0支
官星の火 1干1支 月令
印星の土 1干0支
という風になり、比劫の金と官星の火が特に強いという事が分かるかと思います。
次回は格局の判断をしていきたいと思います。(。´・ω・)?