水の性質(壬・癸)
今回は水の性質を説明します。
五行の相生、相剋の関係で言いますと、水は木を生み、火を剋し、土に剋され、金から与えられる、という関係になります。
季節は『冬』で、方角は『北』、色は『黒』十二支は『亥』と『子』になります。
五臓六腑では『腎臓』を表します。
腎臓は老廃物を排出する役割をし、尿を膀胱へ送るというように、水分を調整する働きがあります。
また感情では『恐』と『驚』の意味があり、腎が弱まってくるとビクビクしたり恐怖感を持ちやすくなったりします。
水は『潤下』の意味があります。
水の性質は下へ下へと流れるので、余り横柄な態度はとらないタイプの人が多いですね。また、どのような形にも合わせられる柔軟さを持つのも、水の持つ特徴ですね。
水の陽干は『壬』で、これは海や、湖、大河をイメージしていただければ良いですね。
広く、深い懐を持ち、滅多なことでは怒ったりしないのですが、一旦怒ると手が付けられない、という事もあるのが壬という星の特徴ですね。
また物静かなタイプの方が多いのですが、内面は勝ち負けにこだわっている方も多かったりします。常にギャンブル性を求めていたりするのも、この星を持つ方の特徴でもあります。
日干壬で有名な方は、ウッチャンナンチャンの内村光良さんですね。
大らかで心の広さがありそうな半面、ちょっと怒らせたら怖そうなイメージも、壬という感じがしますね。
水の陰干は『癸』で、こちらはこちら雨や水滴、噴水などをイメージすれば良いですね。
どちらかといえば形がなく、掴みどころがないのが特徴ですが、本来水というのは生命を育てるのに欠かせないもので、『慈愛』という意味もあります。
一見冷たそうに見える方でも、意外に優しい方も多いのが癸の方の特徴ですね。
また表向きはそうでもないかもしれないですが、かなりの負けず嫌いで、勝算のない戦いはせずに機を見て勝負に出るタイプが多いのも、この癸の特徴です。
ただし、癸の方は案外本音を言わない方が多いので、本心を聞き出すのが難しいかもしれないですね。
この方はズバズバものを言う冷淡なイメージがありますが、本来は人に対しての優しさはある様な気がしますね。
反逆のイメージがあるのは『偏官』という星を持っているからだと思うのですが、偏官は『物事きちんとしないと気が済まない性格、約束は守らないといけない、困っている人は助ける、面倒見が良い』、などの性分がある方なのですが、そういうことをやらない人には、たとえ目上の人だとしても攻撃的になる傾向があるんですよね (;´・ω・)