金の性質(庚・辛)
今回は金の性質を説明します。
五行の相生、相剋の関係で言いますと、金は水を生み、木を剋し、火に剋され、土から与えられる、という関係になります。
季節は『秋』で、方角は『西』、色は『白』十二支は『申』、『酉』になります。
五臓六腑では『肺』の働きを表します。
肺は気管支を司るので、この働きが弱くなってくると気管支の関係(鼻や呼吸)などに影響が出てきます。慢性鼻炎や花粉症などですね。他にも『皮膚』の意味もありますので、アトピーや吹き出物なども出やすかったりしますが、基本的に金が良い働きの方は、肌が奇麗だったりします。
金は『従革』(じゅうかく)といい、これは改革や変革を意味します。今の状態を保つのではなく、常に変革を進めていく、という事ですね。
また金の方はせっかちな方が多かったりしますので、怪我や事故などには注意が必要ですね。
金の陽干は『庚』です。
庚は巨木を切る斧がイメージですので、日干が庚の方は配慮無しにバッサリと物事を進めるイメージですね。情とかは余りなくて(全く無いという訳ではないですが…)、どちらかといえば利益優先的なところが特徴ですね。割り切った性格という事です。
また庚は『革まる』(あらたまる)、の意味がありますので改革をするのであれば、この星は必要な星なのですよね。
会社などで人事部に配属されると良いと思います。情が出てしまえば人事に支障をきたす恐れがありますが、庚の方は良い意味でそれがないので、人事に情を挟まないことが多いです。
※但し人事の命令を受けた方にとっては、たまりませんが…( ;∀;)
日干庚の有名な方は、安倍晋三首相ですね。憲法改正に積極的で、正に庚の人、という感じがしますね。でもそれが良い方向に向かえば良いのですが、今のような議論も少なく強引に見える進め方は、本当に良いのかどうか疑問はありますね (;´・ω・)
金の陰干は『辛』です。辛は宝石のイメージです。
こちらは庚のバッサリ切る、という感じではなく、針で突くような感じでチクチクいたぶる、といったところはありますが、庚よりはかなり繊細でデリケートですね。
細かいところに本当によく気が付く方が多いですし、本当にきれい好きですよね。またおしゃれな方が多いのも、辛の特徴ですね。
ちょっと気が付きすぎるので、神経質な方も辛の人には多いですね。
日干辛で有名な方は、元メジャーリーガーのイチロー選手ですね。
かなりストイックな感じで、相当に繊細でないとあれだけの偉業は為せなかったのかな~と思ってしまいます。表向きはクールなイメージですが、イチロー選手は『食神』という星も持っていますので、意外に話し好きな気がしています (^^;)